NPO文楽座が主催または協力するイベントに加えて、本公演、地方公演の情報を中心に、文楽技芸員が関わる公演などの情報をお知らせします。

情報掲載:2012年5月 6日

公演日時:平成24年5月12日(土)から5月28日(月)まで
公演場所:国立劇場小劇場
公演演目:
第1部/午前11時開演
『八陣守護城』(はちじんしゅごのほんじょう)
『契情倭荘子』
第2部/午後4時開演
『傾城反魂香』(けいせいはんごんこう)
『艶容女舞衣』(はですがたおんなまいぎぬ)
『壇浦兜軍記』(だんのうらかぶとぐんき)

※ 前売りは、電話・インターネット予約が4月7日(土)午前10時から
窓口が4月8日午前10時からとなっております。

第1部
 『八陣守護城』
 中村漁岸 、佐川藤太の合作で全十一段の時代物です。
 豊臣秀吉の没後から大坂冬の陣に至るまでが、豊臣家(作中では、小田家)の忠臣であった加藤清正(同、加藤正清)の活躍を中心に、徳川家康(同、北条時政)が清正を毒殺したという俗説も取り入れて脚色し、描かれております。
 今回は四段目と八段目を上演いたします。
 毒を飲まされながらも、若君を守るために生き続ける正清、浪花入江の段切りでの正清の“大笑い”は、文楽の三大笑いの一つともいわれるもので、大変難しく、大夫の腕の見せ所です。 『契情倭荘子』
  歌舞伎「けいせい倭荘子」の四段目と五段目道行を人形浄瑠璃化したもので、近年は道行だけが上演されております。
 主君の身代りとなった助国と小巻は、死後、蝶となって舞い踊ります。
第2部
 『傾城反魂香』
 近松門左衛門作の上中下三巻の時代物ですが、現在では、上の巻「土佐将監閑居の段」のみの上演となっております。文楽では、吉田冠子らによる改作「名筆傾城鑑」によることも多いお芝居です。
 血で描かれた虎が絵から抜け出したり、その虎を筆の力で消しさったり、手水鉢に書いた絵が反対側に突き抜けたりと、絵師たちの筆の腕前がファンタジックに描かれています。吃音の絵師又平とおしゃべりな女房おとくの掛け合いも楽しく、息の合った夫婦愛を見せてくれます。 
 『艶容女舞衣』
 実際に大阪千日前で起こった心中事件を題材にした、上中下三巻からなる世話物です。今回上演される「酒屋の段」は下巻です。
 茜屋半七とお園は結婚していますが、半七はお園には手も触れず愛人である美濃屋三勝のところに行ったきり帰ってきません。それでも一途に夫を思い続けるお園。本当の夫婦でないが故の恋心でしょうか。なんとかお園を幸せにしてやりたいと心を砕く親宗岸の深い愛情に胸を打たれます。 
 『壇浦兜軍記』
 近松門左衛門の「出世景清」をもとに松田文耕堂らが合作した五段つづきの時代物です。平家滅亡後、平家の仇を討とうと画策する悪七兵衛景清とその景清を追う源氏方との攻防を描いたお芝居です。今回上演される「阿古屋琴責の段」 は三段目です。
 頼朝暗殺に失敗して姿を消した景清の行方を探るため愛人であった阿古屋が取り調べを受けますが、居所を白状しないため拷問を受けることとなります。その拷問というのは、阿古屋に琴、三味線、胡弓を演奏させて、その音の乱れ具合から阿古屋が嘘をついていないかを調べるという突拍子もないものでした。
 普通、女形の手は動きませんが、このお芝居では、指が動く手が使われています。器用に琴や三味線を奏でる阿古屋の手元にも注目してご覧になってください。敵役の岩永左衛門のチャリがかった動きも楽しい舞台となっております。
 
 
 

情報掲載:2012年3月13日

日 程;平成24年4月14日(土)
時 間;14時より講義、16時より観劇
会 場;講義=>国立文楽劇場5F会議室
    観劇=>国立文楽劇場
講 師;陶 智子 先生
受講費;
講座&観劇=>賛助会員=6,500円
講座&観劇=>非賛助会員=7,500円
講座のみ=> 賛助会員=1,500円
講座のみ=> 非賛助会員=2,000円

情報掲載:2012年3月 2日

公演日時:4月7日(土)から4月30日(月・休)まで
公演場所:国立文楽劇場
公演演目:
  第1部 『加賀見山旧錦絵』
  第2部 『祇園祭り礼信仰記』『桂川連理柵』

第1部
『加賀見山旧錦絵』
 加賀藩前田家のお家騒動(加賀騒動)や浜田藩松平周防の守の江戸屋敷において実際に起こった女どおしの争いと仇討事件を題材として書かれた十一段つづきの時代物です。
 叔父弾正とともにお家乗っ取りをたくらむ局岩藤は、中老尾上に企ての密書を見られたため、尾上を腰元たちの眼前で苛め抜いて辱め自害に追い込みますが、尾上の召使いであるお初が見事岩藤をやっつけて仇討を果たし、弾正と岩藤の悪事も暴かれます。お家騒動の筋は絡みますが、容姿端麗で裕福な町人の出である繊細な尾上に対し、岩藤は容姿・心根ともにまさに悪役そのものです。武家の出身である利発で勇敢なお初によって仇討がなされるのですが、三者三様絶妙な人物造形で、ヒロインたちの女性ならではの心理や心の動きに思いをはせていただいても面白く観ていただけると思います。特に女性の方は、共感されるところも多いのではないでしょうか。
『祇園祭礼信仰記』
 足利将軍義輝を松永大善久秀が暗殺した事件を脚色した五段つづきの時代物です。
 雪姫は、『本朝廿四孝』の八重垣姫、『鎌倉三代記』の時姫とともに、赤姫と呼ばれています。 桜の木に縛り付けられた雪姫が処刑へと引き立てられていく夫を見送り涙にくれる場面は、はかなく散りゆく桜の花びらが雪姫の悲しみを際立たせ、とても美しいシーンとなっております。
 滝に龍の姿が現れたり、桜の花びらで書いた鼠が実体化したり、金閣が上がったり下がったりと、いろいろな舞台の仕掛けも楽しんでいただける作品となっております。
『桂川連理柵』
 菅専助作の世話物で、上下二巻に分かれており、今回は下の巻のみの上演となります。
 上巻では、帯屋の長右衛門と信濃屋の娘お半が、旅先でふとしたことから過ちを犯してしまい、それを見ていた信濃屋の丁稚の長吉が、長右衛門への嫉妬から、腹いせに長右衛門がお屋敷から預かっていた大切な正宗の刀の中身をすり替えてしまうまでが描かれています。
 長右衛門は四十近い分別のある大人の男で、お半は、わずか十四の娘です。刀の紛失やお半の懐妊等、追い詰められた二人は互いに死を覚悟し、互いに相手を生かそうとします。幼いお半を死なせたくない長右衛門は、なんとかお半を説得しようとしますが、一途な恋を貫こうとするお半の可憐さ、可愛さに、ついに長右衛門も、心中を決意するのです。物語の後半で、長右衛門の十五年前の隠された過去が語られ、二人の心中が、避けられない運命であったことが知れます。 

情報掲載:2012年2月 3日

【東京】平成24年5月29日(火)
第1部 
式 典:国立演芸場、16時より
参加費:賛助会員=無料、非賛助会員=1,500円
第2部
懇親会:グランドアーク半蔵門/華の間 18時30分より
参加費:賛助会員=4,000円、非賛助会員=5,500円

【大阪】平成24年5月31日(木)
第1部
式 典:大阪国際交流センター/大会議室さくら(東)16時より
参加費:賛助会員=無料、非賛助会員=1,500円
第2部
懇親会:大阪国際交流センター/大会議室さくら(西)18時30分より
参加費:賛助会員=3,500円、非賛助会員=5,000円

平成24年5月に10周年を迎えることとなりました。
これまでご支援くださいました賛助会員の皆様に感謝の気持ちを込めて、ささやかな会を開催いたします。5周年では大阪でのイベントのみで、関西圏以外にお住いの会員様には大変ご不便をおかけしました。10周年という大きな節目でありますので、東京、大阪の2か所での開催とし、一人でも多くの会員様との交流を深めたいと思っております。
第1部では、式典と特別企画としてドナルド・キーンさんをお迎えして鳥越理事長との対談をお届けします。また、その後、第2部では懇親会を開催いたします。
東京、大阪ともに同じ内容です。どちらでもお楽しみいただけますよう、また、会員ではない友人知人の方とご同伴でも参加いただけるようにしております。
皆様、お誘いあわせの上、ぜひお越しください。

情報掲載:2012年1月 5日

日時;平成24年2月9日(木)午後1時より
担当;桐竹勘十郎

日時;平成24年2月11日(土)午後5時より
担当;吉田玉女

各日ともに、
会場;国立劇場伝統芸能情報館3Fレクチャー室
参加費;賛助会員の方1,000円、非賛助会員の方1,500円
※観劇とセットでのお申込みは1月4日をもって締切らせていただきましたが、サロンのみはまだお申込みできます!

2月のサロン・ド・ブンラクザは2回開催いたします。9日(木)の担当はお馴染みの勘十郎です。豊富な話題でいつも楽しませてくれますが、今度はどんな内容になりますでしょうか。11日(土)はサロン3度目の担当、玉女です。たくさんのお客様の前でのおしゃべりが少々苦手?!いえいえ、本当はいろいろとお話しできるのですが、なかなか機会がないだけです。
みなさま、どうぞご期待ください。